先日保健所からの連絡があり、症状を一通り伝えた後、26日の朝の時点で症状が出ていない場合は療養解除となります。とのこと。
今日はようやくその日を迎えた。出所日だ。まずやったことは一緒に住んでいるはずの家族に「お久しぶりです。このたびはご迷惑をおかけしました」と頭を下げた。
この10日間は地獄だった。心も体も弱っていった。熱が下がってふとした瞬間に「あぁそういや俺って無職だったな」と現実が襲い掛かってきたりもした。今は薬が散らかっていたり、ペットボトルが部屋中に転がっていたり、まあとりあえずいろいろな事を立て直さなくてはいけない。まあ間違いなく一つ言えることはただの風邪ではなくインフルの強化版だったということだ。
しかし、療養期間中に朝8時から夜までドリルでずっとガガガってやってた近所の家、マジで許さねえ。朝から晩までだぜ。遊んでんのか下手なのか知らねえけど、ガキでも昼過ぎには飽きるわ。バカドリルだよ。あれでさらに具合悪くなったわ。特定次第凸る。
本当に寝てばかりいたわけだが、療養中はいろいろな夢を見た。夢はいつでも学生時代に戻れる。中学生や高校生に戻るのだが、中学時代と高校時代が混ざってたり、ヒヤヒヤする当時の危ない場面に遭遇したり、なんかいつもちょっと違う。夢ですら良い思いができない。夢くらい良い思いをさせてくれといつも思う。
そういえばコロナが一瞬落ち着いた昨年末、高校時代の友達と飲んだ。もし結婚して子どもとかできたら家族合同でバーベキューとかやろうぜって話をした。家族ぐるみで遊ぼうぜって。子どもや奥さんや旦那さんのことを何も考えちゃいないのも俺ららしいけど、俺らの子どもだしきっとうまくやっていけるよね。って思ったんだけど現状は、1人はプロポーズ失敗、1人は売れないバンドマン、俺は無職だし、1人は「推しが~」と言って歌舞伎町でホストを追いかけまわしている。類は友を呼ぶってやつだろうか。果たしてそんな日は訪れるのだろうか。日本の男子バスケがオリンピックで金メダルを取るのと同じくらい想像がつかない。
いろいろな予定をキャンセルしてしまって申し訳ない気分だ。このコロナ禍の真っ最中ではあるが、予定は結構詰まっていた。若者はおじさんおばさん達が思ってる以上に生き急いでいることを理解してほしい。というか10代から見たらそんな俺らももうおじさんの括りなのかもしれない。時の流れは残酷である。
リハビリがてら外に出て少し散歩をした。いつもと何も変わらない日常だ。少し遠くの国ではそんな日常すら奪われているというのに。
まだまだ体調が本調子というわけではないが、徐々に復活していけたらと思う。
今一番やりたいことはフェスで1人でとにかく暴れ散らかすことである。