のびしろしかないわ

完全なる社会不適合者(25)のくたびれ日記

たしかに俺はニートだった

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↑この記事で無職時代について言及しているわけだが、もうちょっと詳しく思ったことを書いてみる。

 

この年齢(20代中盤)で半年間も無職をしている人間というのは少なくとも自分の周りには自分しかいなかった(フリーターはいる)ので、周りの人間からどう思われていたかはわからない。

ネット上は様々な人がいるので、「半年間の無職なんて大したことないよ」なんて思う人もいるかもしれないが、自分にとっては"割と大したことある"という感覚だった。

 

巷では早期リタイアなんて言う言葉も流行っているが、それを実現するにはあまりにも早すぎる年齢だし、お金も同世代にしては貯まってる方だったが、それはリタイアというレベルではなく、その考えはなかった。まあいずれはしたいという願望はあるけども。

 

これから一旦仕事を辞めて無職になるか迷っている人には立場、環境は違えど多少は参考になるかと思うのでぜひ読んでいただきたい。

 

 

前職から退職の流れ

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ブログではちょいちょい言及してきたが、次の就職先を決めないで前職を辞めた。

前職在籍中も就活はしていて、内定も貰っていたのだが、業界的にも会社的にも業務内容的にも"ここじゃない感"がすごく、結局内定を蹴ってしまい、何も決まらないまま退職という決断に踏み切った。

この決断については賛否が分かれるとこだが、なかなか忙しく、仕事と同時並行して転職活動をする気力がなかったのと、もう少し慎重に決めたかったし、気分的にも一回休みたかったので、ここは一旦辞めるという決断をとった。

しかし、会社には適当に「どうしてもやりたいことがあるんです」という嘘をつき通して辞めた。

世の中次を決めてから辞めるというのがフォーマット化しているが、これはかなりおかしい話だと個人的には思ってる。

 

良かったこと

仕事のことを考えなくていいという事だ。そして朝起きる時間、寝る時間を気にしなくて良い。かなり休まった。

空き時間を何に使うかは自由だ。何よりも好きなことができる。

人生の中でほとんどの時間を仕事が占めていたことがよくわかる。

また、仕事をしていないだけで様々な体にいいことがある。

効果

・睡眠時間の確保

・ストレスによる暴飲暴食がなくなったので痩せる

・肌がきれいになる

・耳鳴りがしなくなった

などの素晴らしい効果があった。

 

悪かったこと

それは無職な事である。

生きていく上では当然世間の目というものがある。プライドもくそもない自分みたいな人間でも多少の負い目を感じた。

日本という国は無職には厳しい国だ(まあ他の国もそうかもしれないが)

社会的に立場が弱いのだ。美容師に「今日休みっすか?」と聞かれて「え、ええ。」と咄嗟に答えてしまったのもそうだし、どう考えても無職はモテない。どんなに髪型をかっこよく決めても、お洒落をしても、無職なのだ。

あとは外にほとんど出ないので話題がない。例えば、友達から電話がかかってきても面白い話を提供することができない。

 

無職的アドバイス

ここからが一番大事だ。

まず、無職には向いてる向いていないがある。

常に動いていたい人、誰かに必要とされていたい人、人と話していたい人、あとは常に刺激が欲しいみたいな人は無職に向いていないので、アルバイトくらいはちゃんとしておいた方がいい。

 

人と自分を比べてしまう人も向いていない。

「今日も〇〇ちゃんは朝早くから働いてるのに。。」なんて思ってしまったらそれはおしまいである。あくまで俺は俺。というスタンスを持つことがかなり重要になってくる。

 

プライドが高い人も向いていない。

最近どう?なんて友達に聞かれたりしたときに、

「いま?ニート!」と自信満々に答えられるくらいでなくてはこの無職という職業は向いてない。

ここでプライドが邪魔をして嘘をつくと自分で自分の首を苦しめることになるし、嘘をつくくらいなら無職はやめた方がいい。

 

しかし、無職は”孤独との戦い”である(恋人がいるような人はまた別だが)

こんな偉そうなことを言っている私でも後半は孤独との戦いであった。

結局、仕事をしていないおかげで世の中との繋がりもなくなっていく。

自分はSNSをほとんどやっていないので、より一層そう感じたのかもしれないが。

 

そして人はどこにいてもそうだが、役割がなくなると本当に世の中に必要のない人間なんだと思えてきてしまい、自己肯定感爆下がり傾向になる。

「あぁ俺は今後仕事もしないでこのまま〇んでいくのかな」とも正直思った。

例え職場で役に立っていなくとも、ポットに水を入れるだとか、窓を開けるだとか、掃除をするだとか、それも立派な役割である。胸を張って欲しい。俺なんか半年間何の役割も果たしていない。

 

いくら予定を入れても無職だと仕事をしているときに比べ、空き時間ができるので上記のような”いらんこと”を考えてしまう時間が増える。また、疲れないので眠くならないことも増え、余計に”いらんこと”を考える時間が増える。ここが厄介だ。

その”いらんこと”が変な方向に向いておかしなことをしてしまったり、極端な選択をしてしまう人がいる。なんとなくだがそういう人の気持ちが少しわかった気がする。

このいらんことにちゃんと向き合える人でなくては無職は成立しない。

自分としては最後の方は割と辛かったが結果的に自分自身に向き合ういいきっかけだったと思う。

 

最後に

何事にも飽きというものが生じてくる。

今回それが生じたおかげで就職という決断に再度踏み切ることができた。

半年も俺は無職を経験している。それは他の人にはない武器だ。逃げずに自分と向き合うことができた。ここは胸を張っていきたい。

 

もし、上手くいかなくてまた無職の世界に戻ってきたら笑ってください。

あいにくプライドがないものでして。