のびしろしかないわ

突発的に調査したものをブログに綴っています。

惜しくもM-1グランプリ決勝進出できずラストイヤーを終えた芸人たち【後編】

前編はこちら↓

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前編では惜しくもM-1決勝に進出できずにラストイヤーを終えてしまった芸人を紹介したが今回はその後編。

 

前回紹介した、磁石、ガクテンソクと同じようにTHE MANZAIで決勝進出経験があり、M-1の準決勝進出も7回とかなりM-1に近かったコンビとして挙げられるのはチーモンチョウチュウであろう。

M-1では2005年から2010年、復活した2015年も準決勝進出を果たしている(ラストイヤーの2016年は準々決勝敗退)計7回準決勝進出(7回敗者復活戦出場)


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ハイトーンボイスの白井のふわふわした話し方が特徴的な独特の脱力系の漫才で、どちらかというと今の時代に合ってそうな漫才である。出てくる時代がもう少し遅かったら結果はまた違っていたのかもしれない。

 

チーモンチョウチュウに次ぐ敗者復活戦に6回出場したのは囲碁将棋である。

囲碁将棋の根建はパンサー尾形率いる尾形軍団に所属しており、最近だと水曜日のダウンタウン内のドッキリでの尾形とのやりとりが記憶に新しい。

囲碁将棋は2008年M-1グランプリで予選10位(このとき決勝は8組、敗者復活で1組の計9組)だったため、決勝にはかなり近かったと言える。しかし、その後の毎年のように準決勝進出(敗者復活戦)まで駒を進めるも、敗者復活戦では思うような結果が残せず、ラストイヤーの2019年でも敗者復活戦で最下位という結果でM-1グランプリの挑戦は幕を閉じてしまった。

しかし、2023年に行われた芸歴16年以上の漫才賞レース THE SECONDにおいて本選進出。準決勝では優勝したギャロップとの死闘を見せ、惜しくも負けてしまったが3位という成績で全国に名を知らしめた。その後、知名度は上昇。現在はバラエティの出演も多くなった。


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少し時代をさかのぼり、前編で紹介した天竺鼠と同様、敗者復活戦出場回数8回という数字を記録しているのが、チャド・マレーン(旧:ジパング上陸大作戦)である。2002年からラストイヤーの2009年まで準決勝進出(敗者復活戦出場)。オーストラリア出身のチャド・マレーン(名前とコンビ名が同じ)とティ・カトウからなるコンビで、当時は外国人のいるコンビは珍しかったためそこでも注目を集めていた。


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ちなみにチャドマレーンの漫才動画はこれしかYouTubeに上がってない(笑)

現在、チャド・マレーンもコンビとして活動中だが、メンバーのチャドは映画の翻訳や大学の客員教授、Eテレのレギュラーなどすっかり文化人に。

 

もう少しさかのぼってみると、毎年のようにTHE MANZAI(現在の賞レースではない方)に出演しているテンダラーが挙げられる。意外な事にM-1決勝進出は果たせていない。M-1開始の2001年から2004年まで準決勝進出、こちらもTHE MANZAIでは決勝進出2回と結果を残している。


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THE MANZAIではつかみで毎回下ネタをやり、ビートたけしが大喜びしているシーンが印象的。テンポのいいオーソドックスな漫才を主体にボケの入れ替わり、顔芸や変な動き(特に浜本)、必殺仕事人のネタのようなBGMを取り入れた漫才は唯一無二である。

ただ、基本的に大阪を拠点に活動しているため、我々関東人がテンダラーをテレビで見られるのは年に1.2回である。

 

準決勝進出とはならなかったものの、ラストイヤーに大きなインパクトを残したのはDr.ハインリッヒ。双子の女性漫才コンビだが、女性であることや双子のことは一切ネタにせず、主にしゃべくり漫才で独特の世界観が特徴的。

M-1グランプリ公式より

彼女たちは準々決勝進出が最高成績で、一度も準決勝には進出していない。

2020年のラストイヤーも準決勝敗退であったが、GYAO!およびYouTubeではネタ再生回数が60万回再生を記録し、大きな話題を呼んだ。YouTubeでも準々決勝敗退組の中でネタの再生回数は1組だけ突き抜けていた記憶がある。

結局、この年のワイルドカードでは前年も好成績を収めたラランドが準決勝に進出してしまったものの、本人の呼びかけもありTwitter等ではDr.ハインリッヒをワイルドカード枠(GYAO!内での準々決勝動画再生数1位)で準決勝に行かせようとする熱心なお笑いファンも多くいた。もちろんそれだけネタも面白く、あと1.2年あればというのが正直なところ。彼女たちに時代も追いついてきたかもしれない(笑)


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2023年、ラストイヤーで惜しくも決勝進出を逃したのはヘンダーソンである。ヘンダーソンは2015年頃、石焼き芋の歌ネタコントでプチブレイク。

その後はコント漫才に入ると見せかけ、時間差でツッコむという新たな漫才スタイルを確立し、2021年に準決勝に初進出。


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ラストイヤーである2023年の敗者復活でもかなりウケていたが、惜しくもシシガシラに敗退し、敗者復活2位という結果で決勝進出を逃してしまう。

このスタイルが確立されたころには、すでにラストイヤーまで数年しかなく、もう少し早くできていれば決勝進出は可能であっただろう。

 

このようにして前編・後編と紹介してきたが、まだまだ決勝進出を惜しくも逃してきた芸人たちはたくさんいる。ファンとしてはどうして出られないのかと不満もあるだろうがそれがM-1グランプリである。

毎年ラストイヤー組のドラマには注目していきたい。

 

また、インチキお笑いライターみたいなことばかり言ってしまった(笑)

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