今年もこの季節。
M-1グランプリ2022の予選の動画が続々とYouTubeにアップされる季節になってきた。
時は2019年。
M-1グランプリ。
ミルクボーイが史上最高得点を叩き出し、準優勝は今やテレビで引っ張りだこのかまいたち、3位のぺこぱもブレイクのきっかけとなり、お笑いファンの中では近年M-1グランプリで1番面白かったとも言われており、過去最高大会との呼び声も高い。
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その大会で3回戦落ちにもかかわらず、今も語り継がれている伝説のお笑いトリオがいる。
ちゅんま
M-1グランプリ公式サイトより
メンバーは
・しゃっくー大佐
・カラムーちゃんかなーち思て
・なりちゃん
の3人。
メンバーの名前はイジってられないので次の話題にいこうと思う(笑)
ちなみにカラムーちゃんかなーち思てとなりちゃんは実の兄弟である。
3人全員アフロにオーバーオール。
3色のTシャツ。
まず、見た目からしてインパクト大である。
2019年、今宮子供えびすマンザイ新人コンクールにて決勝進出。
ちなみにこの大会。あまり知名度のない大会かと思いきや、この大会の過去の優勝者はからし蓮根、さや香などM-1決勝出場経験のある実力者たちが優勝している。
そんな中、ちゅんまもなぜか2019年に決勝に名を連ねていた。
そして話題になったのはM-1グランプリの3回戦。
GyaOで配信された予選動画が一部の業界内で話題となり、2021年M-1決勝進出者であるモグライダー芝、ランジャタイ国崎がライブで紹介していたり、毎年決勝出場者候補に挙げられている令和ロマン 高比良くるまも「大阪の劇場で絡んでみたい芸人」に名を挙げたりしていた。
また、オズワルドやからし蓮根までも名前を挙げていたようである。
ちなみにこの3人。
何が注目されたかというと、独特な世界観から醸し出すそのわけのわからないネタである。ボケとツッコミなどなぜか3人同時に行い、そもそもボケとツッコミを分担する従来の漫才の概念が成立していない。(笑い飯などもダブルボケだがあれは綺麗な漫才が成立している)
これはお笑いなのか何を見させられているのか考えさせられるネタである。
言葉ではかなり説明しづらいので動画を貼っておく。
これが上記で触れた、今宮子供えびすマンザイ新人コンクールの動画である。
なかなか面白い。がコントでも漫才のフォーマットではない。(笑)
そしてM-1グランプリ 3回戦の動画は残っていなかったが、このネタに10回クイズのネタを加えた長いバージョンをどうやら披露したようである。
特にウケもしなかったため、見に来た人からは「なぜ2回戦を通ったのか」など、厳しい意見もあったようだが、Twitter共有数は10位、敗退組では2位という結果からわかるように非常に注目度は高く、5chやTwitterの現地レポでは2回戦ではかなりウケていたという情報もある。
そんな賛否が分かれるちゅんまだが、ネタを改造された動画もYouTubeでたくさんアップされており、一部のお笑いファンから非常に興味を持たれていることがよくわかる。その中でも面白い動画を見つけたので貼っておく。
TV出演もほとんどなく、Google検索でもあまり情報は出てこない。ネタの動画さえもまともに上がってないのに、ネタの考察動画が作られている。。ただでさえネタの考察動画なんて作られないのに(笑)
そして、YouTubeで公開されている2022年M-1予選のコメント欄でもたまーにちゅんまについてのコメントをしている人もおり、いまだにそのカルト的な人気は根強い。
しかし、そんなちゅんま。タイトルでも触れたように2020年で解散している。
しかも2019年はM-1の3回戦まで進んだものの(実はこのときも1回戦で1度敗退してからの追加合格で1回戦突破)、翌年2020年は1回戦で敗退しており、敗退が決まった翌日に解散が発表されている。
また、2020年の動画は残っておらず、1回戦を劇場で見た人、YouTubeの限定公開で見られた人のみがそのネタの内容を知っていることになる。
面白い、面白くないは別として彼らには見た人をなぜか虜にさせる不思議な魅力があった。そしてどうしても気になってしまう、何かがあった。
解散してから2年。いまだに彼らの存在に変わるようなコンビはなかなか現れず、いかに特異なトリオであったかを実感させられる。
また、ニコニコ大百科で似た系統であるとされている大乱ポゥ!ボマッシュブラ坊主!!は今年も1回戦を突破しているようである。
ちなみに「ちゅんま」のメンバーであったシャックー大佐は芸人を引退しているが、カラムーちゃん、なりちゃんはピンで芸人を続けているのでぜひ注目してみてほしい。
ちなみに今年の6月には1日のみ再結成もしていたようである。
さて。今年の大会はどんな伝説が生まれるのだろうか。
また、ちゅんまのようなコンビは出てくるのだろうか。