きっかけはこちらの記事。
↑この記事でアイアンキングという特撮ヒーローに少し触れたのだが、
ネットでアイアンキングと調べると検索ワードの3つ目に「弱い」と出てくる。
他のブログやサイトでも弱いことについて言及されていたので、どのくらい弱いのか少し調べてみることにした。
アイアンキングの簡単なあらすじ
国家警備機構のエージェント、静弦太郎と霧島五郎の凸凹コンビが、日本侵略を企む不知火一族に立ち向かっていく。
実は五郎、国家警備機構の津島博士が開発したサイボーグであり、水を動力源とする巨大戦士・アイアンキングへの変身能力を持っていた。
ここまではなんとなくわかる。
しかし、問題はここから。
物語の中心となるのは弦太郎の方であり、五郎の変身するアイアンキングはヒーローにも関わらず、あくまでもサポート役に徹しているのである。
かつて今まであっただろうか。物語のタイトルになっているヒーローが主人公ではないという(笑)
しかもアイアンキングの活動時間はわずか1分という極端に短い設定である。生身で敵を倒す主人公と、サイボーグで変身できても弱いパートナーという、なかなかツッコミどころが多い作品となっている。
特撮に1年間だけハマった幼少期に買ってもらった本が家に残っていたので、調べてみたら、いた(笑)
しかもここではあたかも最強ヒーローのような扱いを受けている(笑)
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本の商品リンク。古すぎて画像がないですね。(笑)
アイアンキング制作の背景
宣弘社が制作した前作、「シルバー仮面」が重い作風だったの反動からか、静弦太郎と霧島五郎の凸凹コンビの漫才のような掛け合いや、コミカルなやりとりが多くある一方で、敵組織に「歴史から抹消された一族の末裔」(不知火一族)が登場したり、権力の非情さを鋭く描く等、その設定の面でシリアスな面が強く出ている。
当時は特撮モノは全盛の時代だったようで、競合作品との差別化といった面でも、独自色も多く打ち出されており、その中の一つの設定として変身できるヒーローが主役ではないという部分が挙げられる。
また、時間帯はなんと日曜の夜7時。当時は子どもが多かったからなのだろうか。
今では考えられないですね。(笑)
脚本は初期ウルトラマンシリーズを手掛けている佐々木守。
出演者は当時「夜明けの停車場」などのヒットを飛ばしていて放映当時、歌手・俳優としてアイドル的な人気を誇っていた石橋正次、吉永小百合の相手役として数々の日活作品で活躍した銀幕青春スター浜田光夫という豪華なものであったとのことだが、これは、今で言う誰に当たるレベルなのだろうか。
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実際に観てみた件
YouTubeにも1話があったので、貼っておく。
触りだけ観るにはもってこいだろう。
全話見たい方はDVDを借りるか、何かしらの動画サービスに加入することをオススメする。
それにしても静弦太郎は本当に生身の体で巨大な敵に立ち向かっている。これはカッコいいというのかツッコミどころ満載といえばいいのか(笑)
そんな中、史上最弱と言われながら空を飛んでいいところで登場するアイアンキング。
そこそこの戦いをするのだが、なんせ1分しか持たないのでたかが知れている(笑)
必殺技の構えはしているものの、出てないし。(笑)
でも1話では思ったよりも弱くなかった印象。
都市伝説
前回の記事で触れたのはこの内容である。
その内容というのは、ウルトラマンの最終回でウルトラマンが敵に催眠術を掛けられ、ただただ街を破壊して終わる回があったという不可解な都市伝説が一部の間でささやかれていた。
しかし、ウルトラマンシリーズにそのような最終回は存在せず、この話は都市伝説と化していた。
そしてこの都市伝説をラジオで取り上げたのが特撮ファンで有名な伊集院光。
都市伝説というもののラジオにはリスナーから目撃証言が多数寄せられた。
そして、目撃証言はすべて埼玉県に住んでいた人である事から、テレビ埼玉と特定され、その後、年代まで詳しく調べていくと、詳しい人の証言でその正体が判明。
その正体こそがこのアイアンキングだったというわけだ。
脚本がウルトラマンなどを担当していた佐々木守氏。
似てしまうのもまぁ無理はないという話だ。
そして、気になる内容だが全26話。
その25話でアイアンキングが敵に憑依され、街を破壊していくというもの。
その続きが26話で仲間の手により解放され、敵を倒して終了という流れであったのだが、、
テレビ埼玉は事情があり、25話までしか放送できず、肝心な26話を放送できなかったため、当時の子どもたちはウルトラマンが「ただ街を破壊して終わった」と認識し、それが都市伝説として広まっていったのだろう。
↑上記にも添付した記事。都市伝説はこちらでもう少しだけ詳しく触れています。
アイアンキングまとめ
史上最弱という話題から都市伝説まで話題性抜群のこの作品。
とにかく人々に記憶には残っているようでマニアの方にも人気のようだ。
また、地方局で時代を超えて再放送もされていたことにより、様々な世代にも認知されている。
そしてこのような都市伝説が生まれたのも、当時の子どもたちを熱中させていたからであることは間違いない。
特撮ヒーローのグリッドマンがアニメ化されて話題になったように、こちらの作品も何らかの形でリメイクを願う。