今回も超大作。是非ご覧ください。。
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ブームというものは一瞬にして過ぎ去ってしまうものである。
あの時あんなに人気があったのがまるで嘘であったかのように今では皆忘れている。
そんな中、このように急に思い出すこともある。
「白いたい焼き、食いてえな」
一過性のブームとはいえど、タピオカ屋、唐揚げ屋などは多少残っているものである。
しかし、あんなにいっぱいあった白いたい焼き屋さんはどこ探してもないじゃないか!
たい焼き屋さんにも白いたい焼きは売ってないし、知っていた店は閉店してしまったし!
「あれってほんとに流行ってたのか?」「なんで流行ったんだっけ?」なんて。
あれ"俺は"結構好きだったんだけどな。。
白いたい焼きブームとは
今学生の若い人はほとんど知らないかもしれないが、2009年頃に白いたい焼きというものが突如ブームになったときがあった。
白いたい焼きとは普通のたい焼きとは違い、タピオカ粉を使用したモチモチした食感が特徴のたい焼きである。
その当時のたい焼き市場は2004年が78億円程度。
しかし白いたい焼きが流行った5年後には388億円といかに白いたい焼きが経済効果をもたらしたかがよくわかる。
このブーム。発祥は福岡の大牟田地区。ここで「尾長屋」というお店が誕生したのが発祥と言われている。
その他にも大牟田地区には「たい焼き本舗 藤家」など白いたい焼き屋が続々と店を構えたが、あくまで発祥は尾長屋と言われている。そしてその後、尾長屋は勢力をどんどん拡大していく。
その裏でこのブームを作り上げたのは製粉メーカーの鳥越製粉と言われている。鳥越製粉は3年をかけて白いたい焼きの粉を開発。そして配管工事業の尾長屋に話を持ち掛け、白いたい焼き屋を開店させ、それが火付け役となり、瞬く間に広がったという流れらしい。凄まじい企業努力。。
しかし、一方で白いたい焼きの元祖は神奈川県という説もある。
調べてみたところ、どうやらこれは神奈川県高座郡寒川町にあるフクダ食品がブームの前である2003年に「ミニもちたい焼き」としてすでに販売を開始していたという。
「白いたい焼き」としてブームをもたらしたのは尾長屋ではあるが、先に製造&販売をしていたのはどうやらフクダ食品だったということだ。
コンビニではいまだに白いたい焼きが...
しかしなぜかコンビニではスイーツ部門のレギュラーとしていまだに白いたい焼きが売られている。ブームが終わった今もなぜ売られ続けているのか理由はわからないが、おそらく原価が安いから?なのだろうか...
しかもその他のスイーツより少し安かったりするので、甘いものがどうしても食べたいときにに買ってしまう。
こちらはセブンイレブンのの白いたい焼き。168円(税込み181円)で売られている。
実食。
きれいな見た目。
なんかピントが合ってないのは置いておいて、カスタードかと思いきや、真ん中はホイップクリームが入っているお得感。
いや、ちゃんと美味いのよ。
↓こちらはローソン
セブンイレブンのに比べて"鱗み"が強い(笑)
そしてカスタードクリームオンリー。
同じコンビニでも少し違いがあるようだ。
都内で白いたい焼きは食べられるのだろうか?
さて前置きが長くなったが、本題に入ろう。
今回は都内にある白いたい焼き屋さんを探してみることにした。
まずは代表的な白いたい焼きのチェーンである店を何個かピックアップしてみることにした。
・たい焼き本舗 藤家
・白いタイヤキグループ
そして、元祖の
・尾長屋
この3つが大手のようだ。
★たい焼き本舗 藤家
まず、たい焼き本舗 藤家の都内の店舗を調べてみたところ、公式HPに青梅市に店舗があるとの情報が!
と思ったが、こちらは閉店していた。。
どうやら都内の藤家は絶滅してしまったようである。。
ちなみに上記で営業中となっている水戸店。
Googleストリートビューより
2012年のストリートビューで該当の住所を調べてみるとすでに藤家ではなく、10円饅頭屋さんに変わってしまっていた。。
関東の藤家は絶滅していた。。
となると公式HPは2012年頃から更新されていないってこと??
三島萩店(静岡県)
Googleストリートビューより
やっていた!!しかしこれは2022年の写真である。
しっかりと白いたい焼きの看板もある。
食べログを見るに2024年現在も営業中でとのことだが、詳しい情報地元民求む!!
ちなみにその他公式HPを参考に営業中とされている店舗をあらゆる手法を使い、調べてみたが、営業が確認できた藤家は三島萩店のみであった。
まさに絶滅危惧種。生き残り1店舗。
どうやら調べていくと三島駅前にも「白いたいやき」という店が存在することがわかった。
ただ、こちらは大手3社ではなく、おそらく独立系の店舗かと思われる。
三島という町は今現在、白いたいやきを売っている店が2店舗存在するという奇跡の町状態になっている(笑)
★白いタイヤキグループ
どうやらこちらは公式HPが閉鎖されている。
ネット上でやっているとされている店舗も閉店している店舗が”ほぼ”であった。
ちなみに関東で営業中の店舗の情報は得られず。。
大阪では営業している店舗を発見した。
Googleストリートビューより
こちらも調査した結果、残りは1店舗と思われる。
★尾長屋
そしてやはり頼りになるのは元祖の尾長屋。都内に展開していた店舗はなくなってしまったものの、なんと錦糸町の店舗のみ営業中との情報が。。
錦糸町駅から徒歩数分。
半信半疑で向かってみると。。
旗が立っているではないか!
元祖 白いたい焼き 尾長屋 錦糸町店
こちらは営業中でした!
中の様子はこんな感じ。
↑スポーツ選手のサインもたくさんあった。
しかし、今回訪れたのが夕方ということもあって、ほとんどの味が売り切れ。
白いたい焼きを売っている店自体は減ってしまったものの、やはり繁盛店なようだ。
そしてかなり値段もリーズナブル。子どもでも買いやすい値段である。
今回は抹茶味のたい焼きが残っているとのことだったので抹茶ファンのわたしはそちらを注文することにした。
白いたい焼き!というよりかはどちらかというと緑っぽい。
白いたい焼きならぬ、白緑のたい焼き。
外はパリッとしている。
抹茶のあんは中までかなりぎっしりで、真ん中を割ったらそれはもう溢れてきてしまった。すごい弾力でモチモチ。なんだか久しぶりに食べたこの感じ。美味い。。
コンビニスイーツとはまた少し違ったものだった。
こちらがチョコ味&カスタード味
チョコ味は少し茶色っぽい色、カスタード味に関してはTHE 白いたい焼きである。
チョコ味
カスタード味
すべての味において、中までクリームがぎっしりな満足感!
冷めても温めてもおいしい◎
そして何よりももちもちで弾力がすごい!
この小ささでお腹を満たしてくれるコスパの良さも魅力である。
店主さんに少しお話を伺ったところ、ここの尾長屋は関東では1号店とのこと。
ブーム時には尾長屋も関東にもあらゆるところに出店していたが、ほとんどがなくなってしまったという。また、フランチャイズ経営のため、どこの店舗が残っているのかは詳しくわからないが、足立区の舎人方面に白いたい焼きが売っている店が残っているのではないかとのこと。
というわけでそれっぽい地域で検索してみたものの、
・尾長屋 西新井店→すでに閉店済み
・白いタイヤキグループ 足立西新井店→こちらも閉店済み
どちらも閉店していた。。
現在都内で「白いたい焼き」はまだ食べられるのか調査してみた。
結論:尾長屋 錦糸町店で白いたい焼きは食べられる。
店主さんのお話を聞き、昔の情報を辿って調べてみると、尾長屋はピーク時で200店舗以上はあったということが判明。
ちなみにX(旧Twitter)にて発祥の九州でも全店舗閉店してしまったとの情報が。。
比較的最近まで営業していた歯科大前店(福岡県)も2020年ごろには看板が撤去されている。
となると尾長屋も錦糸町のこの1店舗だけと考えられる。
つまり、、
・たい焼き本舗 藤家:残り1店舗
・白いタイヤキグループ:残り1店舗
・尾長屋:残り1店舗
ということになる。
※2024年8月現在 ※俺調べ ※違うぞ!という方がいればぜひ教えてください
まとめ
探すのにそこそこ苦労しましたが、チェーン展開していたお店は上記の通りほとんど残っていませんでした。
ただ、ブームは何周もしますからね。またブームが来るかもしれません。
尾長屋さんにはその時が来るまでお店を守って欲しいものです。
今回、あらゆる手法を駆使して調べてみましたが、2024年現在でここまで真剣に白いたい焼き屋さんをリサーチしているのは私くらいだと思います。(笑)
Googleストリートビューを辿って店舗営業中と思われる店舗を探ってみましたが、2012年頃にはすでに閉店しているところが多く、ブームが2009年、2010年頃なので、このブームはかなり瞬間風速的なものだったことがわかりました。
しかし、白いたい焼き、久しぶりに食べたら美味い。
皆様も近くのお店を探して白いたい焼きを久しぶりに食べてみてはいかがでしょうか!
【今回訪れたお店の情報】※訪問時の情報です。
尾長屋 錦糸町店
住所:東京都墨田区錦糸1-8-2 パークフロントビル 1F
アクセス:錦糸町駅 北口から徒歩5分
定休日:月曜日
お話&撮影許可をいただきまして、ありがとうございました!