コンビニを調べていくうちにヤマザキ系列のコンビニが多く存在することがわかったので、まとめてみることにした。
ブランド史
山崎製パン株式会社は1977年にコンビニエンスストア「サンエブリー」の店舗展開を開始し、同年に完全子会社の株式会社サンエブリーを設立した。
これとは別に山崎製パン株式会社の営業部門の事業として1978年に「ヤマザキデイリーストアー」の店舗展開を開始し、1980年に同社営業部門内に「デイリー事業部」を設置した。
同グループ内で重複する事業であったため1982年に、株式会社サンエブリーが山崎製パン株式会社のデイリー事業部を統合し、商号を変更して株式会社サンショップヤマザキとした。
約20年間、サンエブリーとヤマザキデイリーストアーの2つのブランドが並存したが、1999年に新ブランド「デイリーヤマザキ」に統合して店舗展開を開始。
同時に会社の商号も株式会社デイリーヤマザキに変更した。
これにより旧来からの「ヤマザキデイリーストアー」と「サンエブリー」から順次「デイリーヤマザキ」に切り替わったが、小規模な店舗の中にはフランチャイズを終了して独立店舗となったり、営業時間や店舗面積・機能等の制約が少ないヤマザキデイリーストアーにとどまったり、さらに店舗運営の独立性が高く制約が少ないヤマザキショップ、および店舗管理システムの導入などコンビニエンスストア機能の一部を付加したヤマザキスペシャルパートナーショップ(YSPS)に転換する例も見られる。
2013年に山崎製パン株式会社が同社を吸収合併し、以降は山崎製パン社内カンパニーの「デイリーヤマザキ事業統括本部」が運営している。
※一部Wikipedia参照
デイリーヤマザキ
見ての通り一番スタンダードタイプのデイリーヤマザキ。
全国のデイリーヤマザキのほとんどがこれにあたる。
ヤマザキデイリーストア
ヤマザキストアーの看板。風情がある。
残っているヤマザキ系列のコンビニで一番最古のコンビニだと考えられる(ヤマザキサンロイヤルを除く)。
1999年に「デイリーヤマザキ」に統合されたため消滅したはずだが、ヤマザキデイリーストアーのまま営業している店が各地に存在する。
ヤマザキデイリーストアーお花茶屋店
— 蜂木 (@hachikinnnn) 2024年1月23日
入り口が2箇所。
いい具合に年季の入った看板もありました!
今回は普段あまり見かけない?山崎のパンを購入。 pic.twitter.com/b192kzJMYo
ニューヤマザキデイリーストア
2013年の吸収合併を機に誕生したデイリーストアの新しい版。
よく見てみると看板上部に「NEW」の記載がある。
位置づけとしては、デイリーヤマザキとヤマザキショップの中間形態とされている。
このブランドは、コンビニエンスストアの機能を有しながらも店舗運営の負担も減らした、深夜営業しない若干小規模の店舗形態である。
大学内・病院内など24時間営業を要しない施設内店舗、深夜営業での収益の見込みが少ないシニア層を重点にした店舗が多い。
そもそも、デイリーヤマザキとデイリーストアの見分けが難しいし、普通に同じものだと思っていた。。(笑)
ヤマザキショップ(Yショップ)
誕生は1982年。
また、このように外観がコンビニっぽくない個人商店的なヤマザキショップも数多く存在する。
ヤマザキスペシャルパートナーシップ(YSPS)
ヤマザキショップの機能を強化した業態のコンビニ。公共料金の支払いなどが可能となっている。
ヤマザキサンロイヤル
お馴染みの少女の看板がお出迎え。
1970年代にヤマザキパンを取り扱っていた個人商店と山崎製パンが提携して看板を掲げていた店であり、山崎パン系列コンビニの先駆けと考えられる。現在、山崎製パンではヤマザキショップを展開しているためヤマザキサンロイヤルの新規出店は行っていないが、残っている店舗がそこそこ存在する。
※一部コンビニ名鑑様参照
今回は検索して出てきた品川区にあるヤマザキサンロイヤルを2件訪ねたが、写真の店舗はシャッターが閉まっており(おそらく閉店?)、もう1件の店舗も建て替えられてしまっていた。。まさに絶滅危惧種かもしれない。。
モンテヤマザキ
ヤマザキサンロイヤルと似たような形態のお店。
こちらもかなり古く、情報が少ないのだが、どうやらケーキを扱っていたり、パンやお弁当などがメインだったり、店舗によって特色がある。
しかし、こちらも全国にも数えるほどしかなくなっており、絶滅危惧種であることは間違いない。
現存するヤマザキ系列コンビニ数 検証結果:7種類
(サンロイヤルとモンテをコンビニにカウントするのは微妙ですが一応...笑)
番外編
どうやら山崎パンは地域限定でコンビニを出店していたようである。
確認できた店舗で4種類ほど。しかし、現在は閉店していると思われる。
・デーリーマート(福岡県2店舗)
・い~ショップ(愛媛県2店舗)
・サンショップ(西日本で複数店舗確認)
・サンライフ(高知県などで複数店舗展開)
サンライフに関してはヤマザキ系列かは不明ではあるが、デイリーヤマザキそっくりな外観、また、閉店した店舗がヤマザキショップになっている店舗もあることからヤマザキ系列のコンビニであると考えられる。
いかがでしたでしょうか。
ヤマザキパン系列のコンビニはこんなにも種類があったとは初めて知りました。
皆さんも注目して街を歩いてみると面白いかもしれません。
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