謎コンビニシリーズ第4弾という事で、今回はコンビニチェーン「TCS」について調べてみた。
TCSとは
TCS(東京コンビニエンスシステム)は、大手コンビニエンスストアからの脱退者(設立時にはセブンイレブンからの脱退店20店が参加)や、単独店の経営者の加盟が中心であった。
このため、設立時にはロイヤリティが月5万円(1992年1月時点では月3万円)で、大手コンビニエンスストアのロイヤリティと比べると格段に安かった。また、スーパーマーケットの特売価格に照準を合わせ、低価格かつ鮮度の管理へ対応させていた。大手に対抗した独自商品の開発に注力していた。(wikipediaより)
要は大手コンビニのような縛りにとらわれない比較的自由度の高い個人店要素の強いコンビニのイメージだろうか。
発足は1976年、千葉エリアで行われた個人のコンビニ勉強会。
そこから徐々に店舗数を増やしていき、多い時には100店舗を超えたそう。
勉強会からそんなにデカくなるもんなんか。。
そんなTCS。
千葉県や都内でごくたまーに見かけることがあるのだが、よくよく調べてみたところ、TCSは2009年に会社が消滅している。
そこで今回はTCSの跡地がどのようになっているのかを調査してみることにした。
こういうのもやってるのでね↓
まずはこちら。千葉県八千代市にあったとされる店舗の跡地。
閉店してしばらく経つそうだが、看板はなぜか生き残っていた。
こちらにはしっかりTCSという文字が確認できる。
さすがに面影はなかった。
営業していた2014年頃のストリービューの様子。
それもそのはず、2009年にTCS自体が消滅しているため、看板がTCSではなくなっていっる。ポール看板の方は直っていないが。。
こちらはTCS消滅後は全日食チェーンというチェーンに加盟していたと考えられる。
次にこちらも八千代市の店舗
一部分外れているが、外壁も完全に残っていた。
近くの様子
入口の様子。営業時間やロゴ入りの自動ドアが確認できる。
もしかして相当レアかもしれん。。
こちらの店舗に関しては10年以上前から閉店している模様。
2009年のTCS消滅と同時に店を閉めたのだろうか。。
次にこちらの店舗
千葉県柏市
なんとこちらは営業中!
TCS解散に伴い、ポール看板は外したものの、外の看板はそのままで個人商店として営業を続けている。
創業は160年ほどで現在4代目。代々受け継がれる酒屋の系譜なんだとか。
今では酒の配達などがメイン。地域の方に愛されているお店です。
青砥駅から徒歩すぐにあるこちらの店舗も営業中。
店主さんにお願いして撮らせてもらったアイスケース。
ばっちりロゴが入っている。
次はこちら。
千葉県松戸市
こちらももともとはTCSだったものの完全に全日食チェーンに生まれ変わってしまっている。中の様子は完全に品ぞろえのいいスーパー。
こちらもお昼時は主婦層で店内は賑わっていた。
2009年頃の様子(Googleストリートビュー)
たしかにTCS。。見事な転換である。
【番外編】
KCS…関東コンビニエンス協同組合
TCSから分離した組合。90年代中頃の全盛期には100店舗を超えていた。
しかし、こちらも2006年にチェーンは消滅している。
このTwitterみたいな鳥のマークが特徴的だが、TCSよりも解散したのが早かった関係からか、看板が残っている店舗はほとんどないと思われる。
千葉県柏市
KCSのマークで営業している唯一の店舗。
こちら閉まっており、まさか!と思って近隣の方に聞いてみると訪問日(火曜日)が定休日とのこと。何とも不運な。。
次回チャンスがあれば!
旧TCSのロゴの店舗(東京都足立区)
外看板はTCSになっているのに自動ドアのロゴはKCSの表記になっている。。
途中で加盟を変えたのだろうか。
こちらの看板、やはりかなり珍しいようで、店員さんによると遠方からわざわざお店に来られる方もいるという。
いかがでしたでしょうか。
TCSやKCS。チェーンとしては消滅しているものの、看板はそのままで個人商店や酒屋として営業を続けていることがわかりました。
しかし、このような個人でやっているお店も絶滅危惧種になってきました。
存続を守るのは皆さんです!近くに行った際にはお買いものをしに行ってみてはいかがでしょうか!
TCSに類似しているコンビニ コスモス↓